トップページ > 亀岡大郎取材班グループその強さを知るキーワード
記事とは何か―。亀岡大郎取材班では、入社した新入社員にはまず、徹底してこの基本が叩き込まれる。
「犬が人を噛んでも記事にはならないが、人が犬に噛みつけばそれは記事になる」
マスコミの世界に第一歩をふみ入れた時、先輩からよくいわれたものだが、しかし、その意味がなかなか理解しにくい。「ハテ?」と頭をかかえ込んでいると、デスクから命令が出る。「おい、何か探して記事を書け」「犬も歩けば棒に当たる 道頓堀にいけば何かあるかも知れない」と勢いよくすっ飛んでいったが、そこにはただ大勢の人達が歩いているだけで何の変哲もないごく普通の大阪の繁華街。「一体何を書けばいいんだろうか」弱り切って、デスクへ電話を入れたら一喝される。「馬鹿野郎!何もなければ、お前が橋の上から川へ飛び込め!それが記事になるんだ」
これが「人が犬に噛みつくことなのかなあ」と、半分わかったような、わからないような表情で、電話をきるが、記事というものは意外性がどうしても必要なのだ。総理大臣が、昼食に「うな重」と食べていたとしても記事にはならないが、ラーメンや立喰いそばをパクついていたら、「総理と昼食」といった記事は書けるのである。